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■■■ 新型インフルエンザ(H5N1型)の基礎知識 ■■■ 吉田 浩之 |
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通常のインフルエンザは、人型インフルエンザウィルスが感染して発症する急性の熱性疾患で、毎年12月〜2月頃に流行します。ここ約30年間は、インフルエンザウィルスに大きな変異がない為、予防ワクチンが効果を発揮したり、タミフル等の抗ウィルス剤が有効なので大流行にはなっていません。 しかし、2003年末からアジアの各地で水鳥を起源とする高病原性鳥インフルエンザウィルス(H5N1型)が見つかり、野鳥や渡り鳥に感染し各地に飛来すると考えられています。そしてニワトリにも感染が確認されており、一羽でも発見されると大規模な処分や消毒・流通の停止など経済的にも甚大な被害を与えています。 この高病原性(強毒性)鳥インフルエンザウィルスは、鳥型のウィルスなので人には感染しにくいと云われていますが、鳥型と人型の両方のウィルスに感染する豚などの家畜類を介したりして、人にも感染しやすい新しいウィルスに変異することがあるのです。そして2008年6月28日現在で、鳥型インフルエンザウィルスの人への感染は387名を数え、245名が死亡しており60%以上の高い致死率になっています。このように、変異によって強い感染力を持ち重症化しやすく、致死率の高い新型インフルエンザウィルスが人へ感染し、さらに人から人へと感染が始まれば、抗体を持たない人間社会では爆発的流行(パンデミック)という現象を引き起こすと考えられています。日本では、予防対策などをしっかりしないと、4人に1人の感染者(約3200万人)が出て、64万人から210万人の死者が出るとの予測もあります。 現在、効果を発揮すると期待さているプレパンデミックワクチンや、流行してから作られるパンデミックワクチンも正確な予防効果や副作用についてはまだ不明な点があります。新しく開発している万能ワクチンも数年以上かかり、いつ使用できるようになるかわかりません。また、感染した場合や予防に抗ウィルス薬が有効と考えられていますが、実際の効果は不明で、また大流行の場合に薬剤の不足などが懸念されています。 その為、日頃より各個人が十分に病気について理解し情報を収集して、食料や日用品の備蓄をし、会社や学校・家庭内での綿密な連絡網を構築し、感染に対して準備しておかなければなりません。また、個人として成すべきことは、感染しないよう、させないように咳エチケットや細部までのしっかりした手洗い・うがいを行い、充分な睡眠とバランスのよい栄養摂取など自分の健康を管理して予防するように心がけることです。 新型インフルエンザ関連情報 *厚生労働省のウェブサイト *国立感染症研究所 *同研究所の感染症情報センターのウェブサイト *外務省海外安全ホームページ *東京都福祉保健局(新型インフルエンザ対策関連情報) *世界保健機関(WHO) 個人での備蓄品リスト
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